『 電気通信事業法第56条第2項の規定に基づく端末機器の設計についての技術基準適合認定取得済 』
特徴
①ライン電圧ブースト
アナログ電話機側の回線へ供給する電圧を48V、72V、96Vに上昇させることにより、高ループ抵抗の外線に対応します。一般的なVoIP用TAや内線GWのアナログ内線を長距離延長でき、複数接続している電話機の動作も安定します。
②リングトリップ検出感度調整
検出感度は8段階で調整できます。
高ループ抵抗の回線においても正確なリングトリップ検出が行えます。
③送受話ゲイン調整
双方向アンプにより、レベルを最大10dBまで増幅することができます。
④エコーキャンセラー回路
エコーキャンセラー専用ICを搭載しています。回線からの反射エコーならびにハイブリット回路での側音レベルを抑制します。
⑤イコライザー回路
約4dBの低群最低周波数と高群最高周波数のレベル差を改善するイコライザー回路を内蔵。
アナログ電話機側回線の距離により周波数特性が変動し、電話機のPB(DTMF)信号が劣化することにより、TAや交換機側にてPB信号が正常に認識できなくなるのを防ぎます。
⑥DP-PB変換
アナログ電話機のダイヤル方式をPBからDPに変更して頂くことにより、本装置にてDP信号からPB信号へ 変換することができます。アナログ電話機側の回線の距離が長く、イコライザ機能を用いてもPB信号がTAまたは、交換機にて認識できない場合に用います。
⑦磁石回線対応
TA側がホットラインの場合、本装置で磁石回線へインターフェース変換することができます。
TA側からのBT(ビジートーン)を検出し、ループを開放し終話することができます。
用途
- TAまたは、交換機の内線延長を実地する場合に利用します。
- 磁石電話機をTAまたは交換機に接続したい場合にレピーターとして利用できます。
機器仕様
項目 | 規格 | 備考 |
---|---|---|
回線方式 | アナログ2線式 | – |
収容回線数 | 2回線 | – |
入出力インピーダンス | 600Ω ± 20% | – |
標準入出力レベル | -10dBm ± 10% | – |
通過利得 | 0,+6,+10, 0dB ± 1dB以内, +6dB ± 1dB以内, +10dB以上 | (内部ディップスイッチ設定による) |
通話電流 | 40 ± 5mA以内 | – |
回線供給電圧 (回線開放時) | 48V, 72V, 96V | (内部ディップスイッチ設定による) |
周波数特性 | 300Hz~3,400Hzにて偏差3dB以内 | – |
ループ検出限界 | 2,800Ω以下のループ抵抗にて検出可能 | 電話機等の直流抵抗を含む |
リンガー検出電圧 | 20Vrms以上 | TA又は交換機側 |
15Vrms以上 | 磁石電話機側 | |
線路平衡度 | 40dB以上 | – |
呼出信号 | 信号電圧 交流(75-10)Vrms以上(75+8)Vrms以下 | – |
周波数 16~20Hz | – | |
周期 1秒 ON, 2秒 OFF | – | |
ERL | 300Hz~3,400Hzにて18dB以上 | 回線電流35mA以上時 |
イコライザー | 697Hz~1477Hz レベル差 4.2dB ± 1dB | – |
ダイヤルパルス → DTMF変換 | パルスメーク率 | 33 ± 3%以内 |
パルス速度 10PPS/20PPS | (内部ディップスイッチ設定による) |
系統図
外形寸法
機器定格
項目 | 規格 | 備考 |
---|---|---|
形状 | 19インチラック取付型 | EIAピッチ |
寸法 | 420(W)×44(H)×400(D)mm | 1U |
塗装色 | 5Y7/1 | 半艶消し |
電源電圧 | AC100V ± 10% | 対応電圧の電源ユニット実装による |
消費電流 | 3A以下(AC100V) | – |
絶縁抵抗 | 電源入力端子一括~筐体間 5MΩ以上 | – |
絶縁耐圧 | 電源入力端子一括~筐体間 AC100V : AC2000V 1分間 | – |
周囲温度 | 性能保証 温度 0℃~40℃ 湿度 40%~85% | 結露無きこと |
動作保証 温度 -10℃~50℃ 湿度 30%~90% | 結露無きこと |